「将来ネイルサロンを開業したいけど、まだ自信がない・・。」「安定した収入は確保していたい・・。」やってはみたいけれど、できるのだろうか?サロンを開業する上で、はじめの一歩が踏み出せないと感じる方は少なくないようです。
何もかもが初めてでわからないから、不安になってしまうその気持ち、わかります。そこで少しでもそんな皆さまの不安を取り除くべく、本業をもちながら自宅で副業でネイルサロンを開業した私の経験談をまとめてみました。不安な気持ちがなくなって、一歩前に踏み出すきっかけになれれば幸いです♪
■ネイルサロンを辞めて、自宅サロンを開業!
ネイリストとして、一年ほど経過した頃、働いていたサロンの経営状況が悪化して、社員に昇格するはずの話がなくなってしまいました。このままアルバイトの状態で、ネイルのお給料だけでは生活できない!と実感した私は、かけもちできる高収入のアルバイトを探すようになりました。高時給で短期の仕事を見つけて、面接に行くと、社員としてうちの会社にこないか?と声をかけていただきました。
元々アパレルは本業で経験が活かせるのと、お給料が元の水準に戻るというので、サロンへの不信感をつのらせていた私は、あっさり了解。一年半ほど働いたネイルサロンを辞め、本業のアパレルに戻りました。
■できる範囲で副業しよう!
とはいえ、サロン運営への夢も捨てられなかった私は、「大好きなネイルをやめるのもさみしいし、せっかく身に付けた技術も失くしてしまうのはもったいないな。自分にできる範囲で、副業しよう!」と気持ちを切り替えました。
■サロンを開業するにあたってやった5つのこと
①自宅サロンを作る
丁度結婚もあいまって、決めた新居はネイル人口が多そうな地区を選び、駅から徒歩5分以内・大通り沿いと、お客様が通いやすい場所にしました。内装はコンセプトを決めて、お客様がすごしやすいことを第一に、ソファー・机・椅子等を購入していきました。
②道具や材料を揃える
ネイルの道具やジェルのカラー・パーツなど、材料はほぼ揃っていたので、勤務していたサロンでよく注文が入ったカラーや材料を足す程度で、揃えることができました。
③施術する日時を決める
基本的には、本業がお休みの土日に行いました。平日は遅くてもいいからやってほしい!とリクエストがあったときのみ行いました。お休みがなくなる場合もありましたが、お客様にネイルを施術して喜んでいただくことが自分のリフレッシュ&癒しになっていたので、私の場合は休みがなくても全く問題ありませんでした。
④メニュー・プライスを決める
ここはサロンの売りになる、非常に大事な部分です!“時間制のネイルサロンではできないおもてなし”、“ロープライス”というお店のコンセプトに基づき、メニューは、お客様がやりたいネイルができるようにオーダー制で、プライスは、サロン価格より2000~3000円下げた価格に設定しました。
⑤お客様を呼ぶ
最初は、身内や友人、その紹介のみにとどめておきました。施術後は皆、次回の予約を入れていってくださるので、大変ありがたいことに、新規のお客様を取らずともリピートと紹介でまわすことができました。自宅サロンはプライベートを露出することになるため、当初全くの見知らぬ方を自宅に入れることに抵抗があったこともあり、新規の営業は控えていました。
■副業ネイルサロンのメリット/デメリット
実際に副業でネイルサロンを開業してみて、副業だからこそ感じたメリット/デメリットをまとめてみました。
メリット
・ローコスト&ローリスクでサロンを開業できる→万が一副業が上手くいかなくなったとしても、本業があるので収入が保障され、安定が得られます。
・本格的にサロン運営をするにあたってのいい経験ができる
・必死に客寄せをしなくてもよい
デメリット
・お客様への時間の融通がききにくい→本業以外の時間でしか予約を取ることができないため、予約が取れにくいことも。
・集客がむずかしい→予約を取りすぎてもダメ、なさすぎてもダメ。本業であれば、クーポン誌などに広告を載せて予約をじゃんじゃん取りたいトコロですが、あくまで副業。本業に支障が出ないようにセーブする必要があります。逆に営業を全くかけないと、予約ゼロなんてことも・・。
・お休みがなくなる場合も・・。→副業でも仕事は仕事。休みがなくても体調管理をしっかり行い、お客様にご迷惑をかけないようにしなければいけません。
■まとめ
いくら副業でも、「副業だから」という心構えでは、お客様にその気持ちが伝わってしまいます。副業でも、仕事は仕事です。お客様とのトラブルや、何かあった際の責任も、すべて自身でしっかり取る必要があります。プロ意識をしっかり持って、時間内でお客様に喜んでいただける精一杯の施術&おもてなしをすることで、次につながります。
十分な技術も身について、お客様に喜んでいただける自信もある。サロンを開業したいけれど、やっていけるか不安・・と二の足を踏んでいる方、まずは副業でネイルサロンを開業するのも、いいかもしれません。