現役ネイリストのコラム⑥ 初心者からホームサロンを開くための ステップ

「\家のことや子育てをしながらネイルができたらいいなぁ。」

「サロン勤務はハードだから、ホームサロンで自分のペースで仕事がしたい。」

確かに、家事と両立しながら、自分のペースで好きなお客様だけにネイルができれば、

すごく楽で幸せそうに思えますよね。

でも現実はそう甘くはありません。
初心者がホームサロンをひらくには、気をつけなければならないことがいくつかあります。

初心者からホームサロンを開くステップ

一般的な流れとしては、

ネイルスクールに通う

資格を取る

ネイルサロンで経験を積む

ホームサロン開店

といったところが大まかな流れになります。

ホームサロンの魅力

ホームサロンを開くことの魅力は、何より低リスクであることだと思います。

自宅にスペースさえあれば、テナント料を払うことなくお店ができます。

また、もしやめたくなっても、自宅の一室に戻るだけなので、何らダメージはありません。

ネイルの施術道具はネイルスクール時代からのものがそのまま使えますし、

インテリアは変にこだわらなければ安くおさえることも可能です。

あとはカラージェルやアート材料などの消耗品をそこそこ揃えれば、

すぐにお客様に施術できる状態になります。

ホームサロンが陥りがちな5つの落とし穴

魅力的に思えるホームサロン開店ですが、いいことばかりではありません。

そこにはビジネスとしてやっていくには難しいこともあります。

認知度が低く集客が難しい

通常の店舗とは違い、ホームサロンは外観からそこでネイルができるとは判断しにくいものです。

存在自体を知ってもらうことが難しく、知人や口コミ以外での新規集客が難しいのです。

ホームページやSNSを活用したり、置きチラシやポスティングをしつつ、

既存のお客様からの紹介などで地道に顧客を増やしていくしかありません。

技術が伴わない・向上しない

キャリアが長く、一定以上の技術と知識をもっているネイリストさんなら問題ないのですが、

まだ未熟なうちにホームサロンを開いてしまった場合に陥りやすい状況です。

お客様は、特徴も要望も好みも悩みもそれぞれ違います。

自分ひとりでやっていると、その全てに対応しなければなりません。

未熟な技術で対応すると、お客様に不快な思いをさせてしまったり、

爪や皮膚にダメージを与えてしまったりして、お店の信用は失われます。

また、切磋琢磨しあう仲間がいないと、よほど自分で自分を厳しく律していかない限り、

今、自分ができること以上のことができるようにはなりません。

お友達の輪から抜けられない

昔からの友人や元同僚、ママ友など、身近なひとばかりをお客様にしていると、

それ以上のひろがりは望めません。

友達の友達など、紹介してもらっても、そこに生じる人間関係に縛られて、

気がつくとご用聞きのように自由のない状態になってしまうことも…。

価格を安くしすぎて…

なかなか認知度が上がらない中、それでもお客様に来てほしいからと、

訴求力だけのために無計画に低価格で設定していくと、自分にもまわりにもいいことはありません。

ホームサロンだから固定費があまりかからないからと安易に価格を安くしすぎて、

施術にかけてる時間の割には収入は上がらなかったり、

ビジネスとして真剣に取り組みそれ相応の価格設定にしているお店に対して迷惑になったりします。

オンオフの切り替えが曖昧に

きちんと切り替えを意識していないと、自宅ならではの生活感をお客様に見せてしまったり、

家族が帰ってきたら話し声やTVの音などで雰囲気を壊してしまうことがあります。

せっかく来てくださるお客様に対して、失礼なことをしていることにすら気づかなくなったら大問題です。

まとめ

初心者の場合、いきなりホームサロンを開店するよりも、

ネイルスクールでしっかりお勉強して正しい技術と知識を身につけ、

資格を取って、一定程度ネイルサロンなどで経験を積んでからの方が、

自分のためにもお店のためにも結果としていいんじゃないかと思います。

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