ネイリストの初心者がなそろえるべき必要な道具一覧

ネイリストになりたい!と思った時、たくさん湧いて出てくる
「どうすればいいの?」の中のひとつが、『道具のそろえ方や選び方』ですよね。

ネイル道具は、種類も山ほどあるし、値段もピンキリだし…。

値段を気にせず何でも買えるほど資金に余裕があればいいけれど、そうでない場合は、できるだけ無駄な出費は控えたいところ。

そこで今回は、「ネイルスクールに通った後、プロのネイリストとして仕事をしていく」ことを前提に、実際に私が使っている道具たちを紹介していきたいと思います。

これからネイルのお勉強をはじめる方は、今後の道具選びの基準のひとつとして、参考にしてみてくださいね。

最初はとにかく指定されるものに素直に従おう!

そもそも何が必要なのかわからない、という方は、「指定されているもの」を素直にそろえましょう。

検定試験を受けるなら、試験要項にそって道具をそろえましょう。スクールが指定する道具があるなら、その通りにそろえましょう。

その総額は、なかなか大きな額になるかと思います。

しかしこれは、技術上達のための投資です。試験を受けるならここは割り切って、まず合格するために指定された通りの道具を買ってくださいね。

実際の施術で必要なのは、どんな道具?

試験やスクールが指定するアイテムが揃ったら、おそらくそれで、最低限のネイルの施術は可能です。

それらを使って、まずは基本的な技術をしっかり練習してください。

しかし、その道具のみでプロとしてもやっていけるかというと、残念ながらそうはいきません。試験で必要な道具と、実際の施術で必要な道具は少し違います。
(私自身、検定試験に向けてそろえたものの、今では使わないものが多々あります。)

では、自力でネイルの勉強をはじめたいという方や、とにかく最低限の道具でスタートしたいという方は、どうすればいいのでしょうか。

そんな方の参考にもなるように、私自身がネイルスクール生時代にそろえたものの中から、プロとして自分で仕事をしていく中でも使えているものをピックアップしてご紹介したいと思います。

初心者がまずそろえたい道具はこれ!

ネイルのお勉強をはじめたら、まず身につけるべき技術は「ネイルケア」です。
そしてきれいにお手入れされた爪に「塗る」ステップに進みます。

基本的な技術をマスターするために、次のものをまず用意していきましょう。

爪のお手入れをすることがまず第一!

ファイル類

ネイルの道具 ファイル

エメリーボードでは、自爪の長さや形を整えます。その他のファイルは、チップを削ったりジェルの表面を削ったりします。

目の粗さは「G(グリッド)」という単位であらわされ、数値が小さいものほど目が粗く、大きくなると目が細かくなります。(慣れてくると、軽く触っただけでグリッド数がわかるようになっちゃいます。)

ニッパー、プッシャー

ネイルの道具 ニッパー・プッシャー

とても大切な道具です。多少値段がはったとしても、これはいいものを使うことをおすすめします。

甘皮付近という、とてもデリケートな部分に直接あたるものなので、性能の良さはとても大事です。切れ味の悪いものや肌あたりのきついものを無理に使うと、出血のおそれもあります。

キューティクルリムーバー

ネイルの道具 キューティクルリムーバー

余分な甘皮を浮き立たせるのに使います。つけてからお湯でふやかすものと、お湯なしで単体で使えるものがありますが、

個人的には単体で使えるものをおすすめします。水分なしで使えるものなら、ジェル施術前のドライケアにも便利です。

基本的なポリッシュの施術に必要なのは?

練習用チップ

ネイルの道具 ネイルチップ

爪の形をした、プラスチックのネイルチップ。安価なものでもいいので、とにかく数が必要です。ポリッシュやジェルを塗る練習に使うのはもちろんのこと、ネイルサンプルを作成する時にも使います。

親指用~小指用と、大きさの違うものを用意しましょう。

トップコート&ベースコート

ネイルの道具 トップコート・ベースコートいずれも仕上がりを大きく左右します。

ベースコートは、ポリッシュの定着をよくしてくれるのですが、あまり安価なものだとベースコートごとぺろんと剥がれてしまうものもありますので気をつけて。トップコートは、やや粘度が高めで速乾性のあるものを選んだ方がきれいに仕上がります。

「一本でトップコートとベースコート両方の役割を果たします」なんてものも見かけますが、トップとベースは目的が違いますし、それに伴い必要となってくる成分も違ってきます。プロとして施術するなら、別々のものを使用しましょう。

ポリッシュのマット系、シアー系、ラメ系、パール系

ネイルの道具 ポリッシュ

練習用なので、色は何色でも構いません。
この4パターンはそれぞれ塗り心地が違い、同じ面積を塗るのに必要なポリッシュの量も、筆先の扱いも全く異なります。

それぞれのパターンを練習するためにも、色は何でもいいので、質感の違うものを用意してくださいね。

基本的なジェルの施術に必要なのは?

トップジェル&ベースジェル

ネイルの道具 トップジェル ベースジェル

ポリッシュ同様、仕上がりに差が出るのできちんとした成分のものを選びましょう。

ベースジェルは薄付きで、定着力のあるものをおすすめします。
トップジェルは、光沢があり透明感が高く黄ばみにくいものがいいかと思います。

粘度が高めのものと、低めのものと、最後の拭き取りが要らないものをそれぞれ用意しておくと、用途にあわせて使い分けが可能になります。

基本色カラージェル(赤、青、黄、白、黒)

ネイルの道具 カラージェル

ジェルは混ぜて好きな色を作れます。
なので、初心者の段階でいろんな色をたくさんそろえなくても大丈夫です。
色の三原色(赤、青、黄)に白と黒があれば、理論上はどんな色でも作れます。

ジェル筆

ジェル筆

筆先の形や毛質など様々なものがあります。

ベースジェル用、カラージェル用、ラメ入りジェル用、アート用、トップジェル用など、用途に合わせて用意しておきましょう。質感や塗り心地によって仕上がりが大きく変わる、重要なツールです。

ジェル硬化用ライト

ジェル硬化ライト

使用するジェルに合ったものを選びましょう。
ジェルを硬化するライトには「UV」や「CCFL」、「LED」など、様々な種類があります。
購入の際にはご自分のジェルに使用可能かどうか必ず確認しましょう。

プロのネイリストになるために徐々にそろえたい道具はこれ!

プロとしてお客様のあらゆる要望に対応できるように準備するには、検定試験やスクールでそろえたものだけでは足りません。

あなたがプロのネイリストとして施術していこうと考えているなら、少しずつでいいので次のようなものもそろえていきましょうね。

ただしこれは、サロンで働くのではなく、自分でお店を開くなりイベントを開催する前提で、必要となってくるものをピックアップしています。

サロンに勤務される場合はお店のものを使えるかと思います。

その場合は無理に自分で買わずに、お店のものを大切に使わせていただきましょう。

アート材料を幅広く用意しよう

ストーン・パーツ

ネイル ストーンパーツ

ジュエリーのようなアクセントをつけられます。

爪表面に凹凸ができるので、ひっかかったりポロっと取れてしまわないように施術しましょう。色や質感、大きさのバリエーションも豊富です。

ラメ・ホログラム

ラメホログラム

メタリックものやクリアタイプ、マットカラーなどのタイプがあります。

まばらに散らしたり、敷き詰めたり、整然と並べたり…色々な使い方ができます。作りたいデザインイメージに合わせて効果的に使うと、仕上がりの幅がぐっとひろがりますよ。

ネイルシール

ネイルシール

複雑な模様や立体感のあるアートなどが、簡単にできてしまう便利ツール。
昔と違って最近のシールはとても進化していて、仕上がりの不自然さはかなり減ってきています。

スピーディーな施術が可能になる一方で、「手抜き」と感じられるお客様もいらっしゃいます。使用する場合は、お客様が抵抗を感じられていないかどうか会話の中でさりげなく確認しておくことが、トラブルを未然に防ぐのに有効な方法です。

色を塗るツールは使いやすさを見極めて

ポリッシュのカラーバリエーション

ネイル ポリッシュ

ピンク系やベージュ系は人気な一方、お肌の色に合う合わないが顕著に出るので、微妙な色みの違いでも数種類そろえておくと、お客様に合ったものが選べます。

ビビットなカラーやダークカラー、ラメ入りのものなど、バリエーションを持たせて揃えておくとご提案の幅がひろがります。

メーカーによって瓶の大きさやデザイン、ハケの大きさや形は様々です。また、乾きの速度やハケ跡の残りやすさなどもかなり違ってきますんで、自分が使いやすいメーカーを見つけましょう。

ジェルのカラーバリエーション

ネイル ポリッシュ

混ぜることで無限に色が作れるとはいえ、バリエーションを持たせて用意しておくのは大切です。

硬化すると色みが変わるものもありますので、お客様が希望のカラーを見つけやすくするためにも、必ずカラーサンプルを作成しておきましょう。

色の種類もですが、施術する上で同時に大切になってくるのが質感の違いです。
作りたいデザインによって粘度の高いものが必要だったり、逆にサラサラしたタイプの方が向いている場合もあります。白や黒、よく使うカラーなどは、同じ色みでも違う質感のものがあると便利ですよ。

お客様の快適のために

ハンドレスト

ネイル ハンドレスト

施術中お客様に手を置いていただくハンドレストも用意しましょう。

タオルをくるくる丸めたものなどでも代用できますが、柔らかすぎると手首が沈んでしまい、長時間の施術になるとお客様がしんどくなられたりネイリスト側が施術しにくくなったりします。

適度な固さのあるものを使用しましょう。

トゥーセパレーター・フットファイル

トゥーセパレーター フットファイル

フットネイルの需要は多いです。指の間に挟んで施術をしやすくするトゥーセパレーターや、かかとの角質をケアするフットファイルなども用意しておきましょう。爪を削るファイルも、ハンド用とは区別してフット専用のものを用意しておく方が衛生的です。

道具選びの基準

こまごまとしたものや消耗品など、ネイルの施術に必要な道具は挙げだしたら
キリが無いぐらいたくさんあります。一気にそろえようとすると、費用面でも労力面でもかなり負担になってしまいます。

私自身の経験上、道具類は高ければいいとか安ければ悪い、と言い切れるものではないように思います。しかし一方で、値段相応の質というのも確かに存在します。

では何を基準に選べばいいのでしょうか。

私が基準にしているのは、「お客様にとって安全かどうか」です。お客様の皮膚に直接触れて施術するネイルは、医療行為ではないにしろ、施術する側としてはそれ相応の覚悟を持つべきだと思います。

いい加減な施術や安全性が確認できない材料を使用することは、外科医が二日酔いのまま手術したり、人体にどんな影響があるかわからない薬を処方するようなものです。自分が施術される側の立場だったら、嫌ですよね。

高価で実績・歴史のあるものと、後発で安価なものとの間には、「安心感」という大きな違いがあります。これからネイルのお勉強をはじめようという方は、
まずはスクールで指定されているものを使いましょう。多少高くても、安全性への投資だと思ってください。

そしてスクール卒業後、「これは別のものでも大丈夫」という自分なりの判断基準ができたら、徐々に差し替えていきましょう。

まとめ

ここで挙げた道具たちは、スクールを卒業してプロとして仕事をしていく上で
最低限必要になってくるものです。

とはいえこれはあくまでも一例です。体格や手の形に個人差があるように、どんな道具が使いやすく感じるかは人それぞれです。可能ならば、いろんなメーカーのものを試して、あなたに一番しっくりくるものを見つけてください。そして、大切に使い続けてくださいね。

長く使い続けると、道具があなたの手に馴染んで使いやすくなっていきます

「クセがつく」とでもいいましょうか、プロとしての仕事道具はみだりに人に貸さずに、あなただけがしっかり使い込んでいくことで、よりレベルの高い動きが可能になるのです。

使い慣れた愛着のある道具を使えば、より施術がスムーズになり、施術レベルがアップします。そうすればきっとお客様の満足度もアップしますよ。

自分だけの道具を見つけて大切に使い込んで、道具と一緒に成長していきましょうね。

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