ネイル講師は素晴らしい仕事です。ネイリストになりたい!と夢を持つ女性をネイリストに育てるという、やりがいのあるお仕事です。
こちらの記事では、現役ネイル講師の方に、体験談をお伺いしました。ネイリストという仕事は、やればやるほど技術が上がり、お客様に喜んでいただけ、また自分の努力でスキルアップできる仕事なのだということが分かります。
いつかはネイル講師になりたい!という方には大変参考になりますので、ご覧ください。
ネイリストを現場に送り出す仕事のすばらしさにやりがいを感じたことが、きっかけ!
現在私はネイルスクールでネイル講師として仕事をしています。
仕事の内容としては、ネイリストになりたい人にネイル技術を教える、検定試験に合格できるよう指導する以外に、検定試験の試験官を務めさせて頂いたり、趣味としてネイルをやってみたいという方向けのレッスンを行うときもあります。
サロンワークのような「施術する」ではなく「施術の仕方を教える」がメインになります。
講師になろうと思ったきっかけは、ネイルサロンでネイリストとして勤務をしている中で、スタッフの採用、技術教育をする仕事に携わる機会がありました。
そこで、ネイリストを育てて現場に送り出す仕事のすばらしさとやりがいを知り、講師の仕事を専門に行っていきたいと思ったのがきっかけです。
初心者からネイル講師になるまでの体験談
技術力が上がり、指名してくださるお客様も増えた!
私は最初、検定1級を取得しネイルスクールを卒業してから地域密着型の小規模ネイルサロンでネイリストとして勤務していました。
最初アシスタントとして始まり、ネイルオフなどのヘルプ業務をこなしながらお店が終わってから技術練習をし、ケアカラー、ジェルネイル、スカルプチュアなど一つずつお店の昇給テストに受かってゆきました。
ネイルコンテストやネイリスト協会認定講師試験にもチャレンジし、技術にも自信がついてゆきました。
入れる技術がどんどん増え売上も上がり、自分を指名して下さるお客様も増えてゆき、どんどん仕事が面白くなり、もっとやりがいのある仕事がしたい!と思うようになりました。
このころはまだ現場でのサロンワークが楽しかったので、特に講師の仕事を専門にしたいとはまだ思っていなかったです。
勤務していたネイルサロンが複数オープンしてゆき店長業務や店舗管理マネージャー業務を担当することになりました。
店舗数も増えスタッフを通年採用するようになったので、新人研修のカリキュラムの作成と教育に携わりました。採用したスタッフを、カリキュラムをもとにこの時期にこのメニューに合格させる等、指導をしてゆきます。
その効果があってか採用から入客までの日数が短くなり売上が上がりました。
また、在籍しているネイリストが検定取得者だとサロンのアピールポイントにもなりますしお客様の信用も上がります。
検定試験官としての経験を活かし検定が未取得のスタッフのために勉強会を開いたりしました。
自分の教えたスタッフが現場で活躍することが喜びに・・・
自分が指導したスタッフが次々と検定に合格し現場で活躍する姿を見るうちに、教える側としてのやりがいを感じてゆきました。
すでにネイリスト協会認定講師の資格も取得していたので、検定試験官としての経験とサロンワークで培った技術をこれからネイリストになる方々に伝えてゆきたい、講師として専門に仕事をしたいと思うようになりました。
ネイリストとして10年経った節目の年でした。
ちょうど、自分が育てた最初のスタッフがマネージャーに昇格したタイミングで長年勤めたサロンを退職し、ネイルスクールの講師として転職をしました。
現在は仕事の幅を広げるためフリーランスという働き方で数か所の講師をさせて頂いてます。
サロン施術から、認定講師受験の資格を取得までの道のり。
私がネイルスクールに通ったのは16年前になります。当時は検定試験を1級から受験することができたので受験のチャンスが4月と10月の2回でした。
私は3月入学でしたので10月の検定試験に向けて練習をし1回で合格をすることができました。
スクールを卒業しネイルサロンに勤務してから4年くらいたったころ上司から、「検定1級も持っているしサロンワーク経験もある、受験資格も満たしているのだから認定講師を受験してみない?
ネイリストとしての仕事の幅が広がるし、何よりも自分に自信がつくよ」と言われ受験をすることになりました。
それなりに準備や練習もしたつもりで試験に臨みましたがが結果は不合格でした。
検定1級に1回で合格したことがある私はおごりがあったのか相当ショックで、不合格通知を握りしめ号泣したことを覚えています。
次は絶対合格をすると誓い練習に励みました。
次は絶対に合格。練習すればするほど楽しくなる!
当時の一日のタイムスケジュールとしては、出勤前に個人で朝練、その後サロンワーク、勤務後はハンドモデルさんを呼んで練習です。
また認定講師対策セミナーなどにも参加し個人練習で足りない分を補いました。
私はあがり症で試験というものになると手が震えてしまうのです。ネイルで手が震えるなんて致命的です。
場になれるためにも、講師試験練習と平行してネイルコンテストにも出場し、あがり症克服に努めました。
練習のためのセミナーや材料費、モデルさんの交通費、コンテスト遠征費などで、時間とお給料のほとんどをつぎ込んでいました。睡眠やプライベートの時間がほとんどなかったのですが、練習をすればするほど楽しさも出てきたので苦しくはなかったです。
そして、次の試験で無事合格することができました。受験を決めてから1年がたっていました。
合格通知が届き、真っ先にハンドモデルさんに報告。一年間私を支えてくれたモデルさんは一緒に涙を流し喜んでくれました。
これから検定や講師受験をするみなさん、モデルさんへの感謝の気持ちを忘れないでくださいね。
どうしたらネイル講師になれるか、ネイル講師をめざすあなたへのアドバイス!
講師業を専門にしてゆきたいのなら、ネイリスト協会認定講師の資格は必須と思います。
サロンワークを長年行っていて講師をされている方も多くいらっしゃると思いますが資格としてアピールポイントになりますし、検定受験の生徒さんに教えるには試験官経験があった方が指導するのに有利です。
ネイルのコンテストにも挑戦されることをおすすめします。何かしら一つでも受賞歴があった方が講師としての箔も付きますし、何よりもコンテストに挑戦する背中を見て生徒も育つのだと思います。
ジェルのメーカーなどで行っているエデュケーター資格などのディプロマを取得するのもよいかと思います。
生徒さんから「卒業したらサロンワークはしないですぐに講師になりたい」という意見を聞きます。
スクール卒業後そのままアシスタント講師としてご就職後、メイン講師になられるかたもいらっしゃると思いますが可能ならサロンワークは絶対経験しておいた方が良いです。
生徒には技術だけでなくサロンワークで経験した実践スキルも教えた方が、講師として幅広く指導できると思います。生徒がどんどん上達してゆくことが大きな喜びとやりがいになります。
沢山の生徒にネイルの素晴らしさを教え、ネイル業界の発展に貢献してゆきましょう。